特急”しなの”にキハ91が入っていた。今年のお盆の出来事である。
これは古い鉄道ジャーナル誌の「川中島24時間」という記事にある1文です。
初めての夏を迎えた181系は排気管加熱によるエンジン焼けに悩まされ、特にキハ180の故障が頻発。
もともと予備車が少ないところへ中間車不足という事態、急遽中間にキハ181が組み込まれることに。
まだ国鉄特急利用者が多かった当時、急激な定員減に現場は振り回されたようです。
そしてとうとうキハ91の応援を求めるはめになりました。
キハ91自身もエンジン焼けが危惧される中、急行車両なのに120km/h設計という性能がもたらした晴舞台でもありました。
中間にキハ181を多用しても急行車両に客を詰め込んで定員面では一件落着?
キハ91−8以外が充当されると冷房すらなし、さらに当時の急行の窮屈な座席でも料金は割引なしだったとか。
まだ親方日の丸の強気がまかり通っていたなんとものどかな時代でもありました。
白黒のほうが雰囲気が出ますね。